「厨房の男たち」 潜入レポ♪


相生公民館にて毎月第1(水)に行われている、男性料理サークル
「厨房の男たち」にお邪魔しました。
以前から興味があった、男性料理教室。 
桐生市内でもいくつかあるようですね。
「厨房の男たち」は11年続いていて、現在は生徒さんが9名。
先生は、栄養士、調理師、そして”フードコーディネーター”でもある
金子豊さんです。 
テレビで見る老舗日本料理の板長さんみたいな雰囲気をお持ちです。


◎生パスタ
カルボナーラ
◎マリネサラダ
◎みかん入り牛乳寒天

本日のメインは、なんと生パスタ!!!
このサークルの特徴として、先生が一方的にメニューを決めるのではなく、
生徒さんから、何が作りたい、作り方を知りたい、と出してもらうそうです。
男性なのに、と言ってしまうと語弊がありますが、生パスタ、って意識高すぎ!って
思いましたが、よくよく考えてみると、うどんもそばも打ちたて生めんが美味しいし、
男性のイメージが強いから、その延長線だと生パスタ、も納得がいきます。
厨房の男たちは小麦粉も制す、ですね!


まずは先生が作っておいた生地でお手本を見せてくれます。
一気にではなく、何回かマシーンに通し、薄く伸ばしていきます。
1〜2mmくらいになったらOK


パスタマシーン搭載の切り刃に通すとカットされます。
幅も選ぶことができます。
今回は幅1㎝くらいでした。


2つの調理台に分かれて、早速調理開始です。
レシピを見ながら、どんどん進めて、わからなかったら先生に聞く、という
スタイル。
みなさん慣れた手つきで、調理器具を出していきました。

デュラムセモリナ粉・片栗粉・塩をボウルに入れ、オリーブオイルとお湯を少しずつ
加えながら粉全体に馴染ませます。

デュラムセモリナ粉は置いていないスーパーが多いので、強力粉で代用できます。


まな板に打ち粉をして手のひらで表面が滑らかになるまで5分くらいこねます。
耳たぶの感触が目安で、柔らかさはお湯やうち粉で調整します。

手前のおとうさんは奥様のかわいいエプロン(お花のコサージュ付)をしていました。
「いつ熟年離婚されてもいいように料理を習っているんだよ」と笑いながら言って
いましたが、きっと、絶対、家庭円満でしょうねぇ〜💛


ブルーシャツのおとうさんは、今回は見学に来られたのですが、そのまま入会することに。
パスタマシーンはご自宅にあるそうで、いろいろ料理に関する質問もしていたので、
すでにお料理上手なんでしょうね。


パンのように丸めて、ラップに包み、15分以上休ませることで、
しっかり伸びやすくなります。 
暑い時期は冷蔵庫に入れたほうがよいです。
発酵ではないので、短時間で大丈夫です。
すぐ使わない場合はこのまま冷蔵、冷凍しておくことができます。


こちらのおとうさんは自ら黙々とサラダ担当になっていました。
たまねぎのスライスも完璧。
家では奥様が作らない料理、例えばチャーシューなどを作るそうですよ。


みかん入り牛乳寒天も、いつの間にか、手際よくできていました。
寒天粉を煮溶かして、牛乳と缶詰のみかんを加えて、あら熱が取れたら、
ガラスの器に直接入れて冷やします。


たまねぎ、レタス、キュウリ、生ハム、調味料を混ぜたらサラダの完成


みかん寒天担当のおとうさんは料理教室をいくつもかけもちしているレジェンドでした!
他の料理教室に行っているところも密着取材したいですね 笑
おとうさんいわく、金子先生はフードコーディネーターでもあるから、教え方が全然違う、
とおっしゃっていました。
調理方法だけではなく、盛り付け方しかり、文化的なことなど幅が広く、奥が深い、と
いうことなんだろうなあ、と1回参加しただけでわかりました。


茹でた生めんにからめるカルボナーラソースを1人分ずつ用意しておきます。


生地をパスタマシーンに通します。
生地によって、硬めだったり、柔らかすぎたりですが、先生の手にかかれば
ちゃんとパスタになります。
柔らかすぎると、薄くしたときに切れてしまったり、茹でてもこしがなかったりします。


麺は一人前ずつ、茹でやすいようにまとめておきます。
すぐくっついてしまうので、粉を多めにまぶしておきます。


カルボナーラのベーコンは5mm角に切って、フライパンに軽く油をひき、カリカリに炒め、
火を止めておきます。


金子先生は、商品開発や商品監修にも携わっており、雑誌の写真撮影やパッケージ撮影にも
立ち合っているそうです。 
”フードコーディネーター”とは食をテーマに「ヒト・モノ・コト」、「情報」を
トータルにプロデュースする専門家、、だそうです。
金子先生はトークはわかりやすく、とってもお上手なので、3時間の料理教室で、たくさんのことが
学べる、贅沢な講座だと思います。


おとうさん達と、もっちりカルボナーラ生パスタセット(デザート付)というレストランのランチ
のようなメニューを公民館でいただく、というステキな時間を過ごさせていただきました。

パスタマシーンがなくても、生地を伸ばして切れば生パスタは作れますからね。
みなさんご自宅に帰って復習をされるのだと思います。
家族にも喜ばれますよね!
中には次の教室までに2、3回作ったよ、って時もあるそうですよ。

最後に、次のメニュー決めです。 
「魚の3枚おろしなんかは…」と意見が出ました。
じゃあ、鯵で、たたきとフライに、と決まったようでした。
また魅力的なメニュー!
また取材させてもらいたいですね。

「厨房の男たち」は現在メンバー募集中です。
ご興味ある方はまずは見学はいかがでしょうか。
問い合わせは相生公民館までどうそ。

相生公民館:0277−53-9494