正和先生のお料理教室

☆☆メニュー☆☆
◎さつまいもごはん
◎鮭のあけぼの焼き
◎ほうれん草ともやしのナムル
◎アップルケーキ

毎回大人気の正和トシ子先生のお料理教室です。
久しぶりの開催となりました。


正和先生は「NPO法人地域食研究会」代表をお務めです.
「食」の自立支援事業として設立され、65歳以上の高齢者、
または身障者で食事の調理の困難な方への昼食配膳サービスを
しています。
週に2回、スタッフが配膳して、利用者の安否確認、健康状態をチェックし
関係機関へ連絡する、という体制を取っています。


NPO活動以外でも公民館でのお料理教室など精力的に活躍されて
いらっしゃいます。
”あひるのこ”での料理教室も7年くらいになるでしょうか。
当日忙しくないように、ゆっくりレシピの説明やお話ができるように
下準備をしてきてくださります。
ありがたいですね。

今回も、ほうれんそう、さつまいもを切ってきてくださいました。


”りんごの塩磨き”
手に荒塩をつけてりんごをひとつづつきゅっキュっと磨きます。
私も、参加したママさんも初耳、初めてのことでした。

皮の汚れを落とし、色つやを良くするためのひと手間です。
オクラやインゲンの板ずりと同じですね。


りんごは旬の紅玉。 おしりまで赤いものを選びましょう。
皮付近に栄養がたっぷり入っているので、なるべく皮付きで
つかいたいですね。
紅玉はそのまま食べるとすっぱく感じますが、アップルパイや
コンポートなどに最適です。
薄いいちょう切りにして、中の色身を保つために、塩水に5分浸します。

おろしりんごは便秘にテキメンだそうですよ。
赤ちゃんの便秘にはぜひやってみてください。


たまご、さとうをクリーム状に混ぜて、小麦粉とベーキングパウダーを
合わせた粉をサッと合わせ、りんごと溶かしバターを加えてよく混ぜます。

型は「あさがお(小)」です。 このようなアルミカップ一枚一枚の間に
入っている薄い紙、わかりますか?
これは捨てずに、集めておきます。 調理の際の油汚れを落とすのに使えますね。
なるべく油汚れに水を使わないように工夫しながら料理したいものです。
正和先生はこういう紙や古布をティッシュの空箱に入れておいて使っているそうです。

先生がお菓子作りの際におっしゃることは、
「家庭では本当に余裕があるときにだけお菓子を作る」ということです。
お菓子を作っている自分に満足してしまわないように、
まずは食事が第一。 お菓子は二の次でよいと。
それで十分なんですね。 

[
先生が用意してくださった「パセコン」こと、パセリ粉。
パセリを細かく刻んで、ガーゼに包んで、水に含ませては絞りを
何回か繰り返して、固く絞ったらサラサラの粉のできあがり。
冷凍して、いろいろな時に使えます。
イタリアンパセリがたくさん採れた時にまとめて作っておいたりすると
活用できます。


マヨネーズ+ケチャップ+パセコン
ざっと混ぜ合わせておきます。


「あけぼの」焼きは明け方の空のようにほんのり赤い色のことです。
今まで、塩焼きくらいしか使わない鮭の新しい調理方法ですね。


生鮭は骨のない部分を用意していただきました。
生臭さをおさえるために、調理前にお酒をさっとふっておきます。
鮭の鮮やかなサーモンピンク色は「アスタキサンチン」という色素物質で
第7、8の栄養素ともよばれ、コレステロールを除去してくれたり、
悪いものを外に出す効果があります。


鮭の水分をペーパータオルでふきとってから、オーブントレイに
シートを敷いて皮を下にして並べます。
200℃のガスオーブンで約15分。


さつまいもは分量の2/3は1cmのダイス状、
残りは薄いいちょう切りにして、水にさらしておきます。
わざわざ2種類?!?!
ちゃんと理由があるんですね。
薄いいちょう切りの方は炊いているうちにとろけて、お米に
まとわりつく”あん”になります。
ダイスの方はそのまま形で残るんですねー なるほど!!!
そうすればさつまいもは多すぎる、と感じなく、よい口当たりになりそうです。
強火力のガスの炊飯器と炊飯専用鍋で炊きます。


鮭が焼きあがりました。 照りがいいですね。
家庭でやる場合はオーブントースターやフライパンでも
できますね。


ブロッコリーは芯まで使いましょう。 芯の方が美味しいかも。
芯を使わないのはとっても損をしています。
包丁で簡単にそぎ落としていけばやわらかい部分がみつかります。



茹でるときはお鍋に塩を入れ、茎や固い部分から先に茹で、
1〜2分でOK。 茹ですぎるよりも固めの方が美味しいです。
熱いうちにオリーブ油をひとかけするとカロテンが力を発し、ビタミンAと
なり、風邪予防にも効果があります。 
新鮮なブロッコリーはあとは塩コショウをかけるだけで十分美味しいですね。



焼きあがった鮭にもパセコンをのせます。
オーブンシートを数分に切っておけば、お皿に乗せるときに楽ですね。


先生がすでにざく切りにしてくださった、ほうれん草はちゃんと
茎の部分がザルの上になっていたので、先に入れて、ひと煮立ちしたら
葉の部分を入れます。 
ブロッコリーもそうですが、塩とあと色を鮮やかにするために、
油を少量入れるとよいそうです。

ほうれん草はアクが強いので、茹でた後はザルにとって水洗いします。


もやしのしゃきっと感を残すには、蒸すのが一番なのですが、
お湯にお酢を少量入れてさっと茹でるよいそうです。
茹でるというよりのお湯に通すくらいが食べるときにちょうど
よいですね。
今まで茹ですぎてたんだな、と実感しました。


ナムルとは韓国料理の定番のおかず、付け合せですね。
青菜などを油で和えることは栄養学的にも理にかなっていることです。

ほうれん草はそのまま茹でる、と思っている人が多いみたいですが、
栄養学的には茹でてから切っても、切ってから茹でても変わらない
そうですよ。
キッチンバサミで切りながら茹でてもよいし、自分が楽な方法で
楽しくお料理をすることが料理好きになれるコツだ、と先生が話して
くれました。
お料理を覚えることよりも、身近なところがいつもキレイで料理が
できることの方が料理好きになれる、と先生の長年の経験で学んだそうです。


さつまいもごはんも炊き上がりました。 昆布のよい香り〜
白米の水加減で炊きましたが、おいものあんがお米について
おこわのようにおいしく炊けます。


アップルケーキはりんごたっぷり。
家で作ってみる!とママ達も大満足でした。


大根の甘酢漬けも先生が作ってきてくださいました。
寿司酢を使うと簡単にできます。
風邪予防にも大根をたくさん食べたいですね。


家でも食べるものだけど、色がとっても鮮やかで美味しかった♪
と感想をいただきました。
ママ達は正和先生のためになるお話と素敵な立ち振る舞いに癒された
素敵な時間を過ごせたようです。