火育
『火育(ひいく)』
安全な火のおこし方、扱い方、火を使った調理など、
こどもたちが「火に親しみ、火を学ぶ」体験を通して、豊かな心を育み、
生きる力を高めること
≪火の歴史≫
◇ヒト火を使うようになったのは80万年前、180万年前とも言われている。
自然発火(雷、火山の噴火、山火事)から火を知ったのではないか
◇ヒトが火からもらった恵み
・動物から身を守る”安全”
・暗い夜を照らす”明るさ”
・体をあたためる”暖かさ”
・煮たり焼いたりすることで得られる食べ物の”おいしさ”
◇火のおこし方、使い方
かわいた木を木で強くこすることで火をおこす方法を身につけた
※火がおきる理由※
空気中の”酸素”と”燃えるもの”に”熱”(火花、火)が加わって
火はおきる。 ひとつでも欠けると火はおきない。
この3つの要素を加えたり、減らしたりすることで火をコントロールできる。
古代発火法
・摩擦式
摩擦によって木の繊維が削れてオガクズになり、それが溜まったところが
摩擦熱で高温になって火種が起こる
・火花式
硬い石と鉄片を打ち合わせて火花を飛ばし、消し炭などの火口に点火する。
・光学式
太陽の光を凸レンズや凹面鏡(おうめんきょう)で火口に集めて発火させる。
≪日本の火の利用の歩み≫
☆明るさ ☆暖かさ ☆おいしさ
火を使う”道具”の発明
調理や灯り、暖を取るために火を使う道具(かまど、ランプ、火鉢、コンロ)等が
数多く発明された
焚き火・炉・たいまつ⇒薪⇒ろうそく・行灯・提灯⇒ランプ・ガス灯
いろり・炭・火鉢・七輪⇒暖炉・ガスストーブ
かまど⇒ガスかまど⇒ガスコンロ
〜現代
火を燃やす「燃料」の進化
安定的に火を使うため、薪から石炭、石油、ガスと進化し、工場や
発電所などさまざまなところで火が活躍している
ガス会社『火育』の取り組み
・火おこし体験
・ガスコンロの仕組み、燃焼のふしぎ
・マッチの擦り方体験
・キャンドル鑑賞
・マシュマロ焼き
☆火を扱うと脳が活性化する
☆火をつかう「しごと」をさせることは、こどもを賢くたくましくする
☆火と料理がわれわれを「ヒト」に進化させた
☆火は心を動かす
家でできる火育
「学ぶ」
やけどや家事など火の怖さを覚える
「親しむ」
コンロ、ライター、マッチなどで火をつけてみる
「楽しむ」
家族と一緒に料理を作る、楽しむ
「覚える」
火加減を覚えて、素材の味を引き出す
=火を扱うための約束=
⑴必ず大人といっしょに使う
⑵火でいたずらをしたり、危ないことはしない
⑶火の周りに燃えるものはおかない
⑷衣服のそで口に火がつかないよう注意する
⑸火を使っている間はその場から離れない
⑹あらかじめ消火用の水やぬれぶきんを用意する
火に親しみ、学ぶこと、正しく食べることは生きる力を高めるための
一生モノの知識です。