2011年 石原清紫作品展「レトロ風友禅」◆続◆

「2011年 
  石原清紫作品展 レトロ風友禅」

3月21日〜21日にガスプラザ2階で展示会が予定通り行われました。
このような状況なので、残念ながら予想よりはお客様は
少なかったのですが、そんな中でも石原さんのファン、お着物に
興味がある方にお越しいただいておりました。


広い2階のスペースで着物、帯それぞれ9点の展示でした。
テーマは”レトロ風友禅” 
古風でくせがあり、華やかな植物を文様にし、
配色も古めかしいのが特徴です。
伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)”という江戸時代の画家の絵の
モチーフと石原さんのスケッチを組み合わせた作品


1「夕まだら」
取材時に袖を通させていただいた着物です。
石原宅のすぐそばを流れる広瀬川で夕暮れに遊んでいた少年時代。
川辺のつるくさでターザンごっこをしていた頃の思い出。
暮れてゆく中のぶきみなまだら模様の野生植物を表しています。


2「ピンクベージュの訪問着」
春の花、つつじ、芍薬、桜と菊が混ざって描かれています。
石原さん曰く、私に似合う着物だそうです。
リップサービスでもでも嬉しいです。 
そういわれると着てみたくなりますね。


3「花丸模様」
あずき色の地にふくよかな花丸模様が上品ですね。
うなじの後ろや肩のうしろ、裾にポイントで描かれているので、
着てみるとさらに素敵なんだろうなあ、と思います。


4「お祝い着 若草色・エジプトの植物」
エジプトの北部、地中海側に見られるバラ、あやめ、ゆり
菊などが描かれています。
着るとどうなるのか是非見てみたいです。

石原さんは去年、古代エジプトの壁画をモチーフにした企画展
を開催しました。 知人のエジプト舞踏家の提案で古代エジプト
に挑戦。 イシスやオシリスなどの神々や蓮の花を着物や帯に
繊細に描き出しました。


5「山中千尋さんオーダーメイド」
今回の展示会の傑作作品です! 
素人には素敵、としかわかりませんが、かなり高度の手法だそうです。

以前、ラジオの収録時には「なんとも言えない色」とおっしゃっていましたが、
本当になんとも言えない、鮮やかな青みがかった藤色で、
これはそもそも存在感がある方じゃないと着こなせないな、と思いました。

花は”ケシの花”です。珍しいのではないでしょうか。
そのうち、この着物を着ている中山千尋さんをメディアで
見られるかもしれませんね。 
それを見た人が「素敵な着物☆」って思うんじゃないでしょうか。
海外にもアピールできますよ!


6「渋いグレー系地の縦絽」
7月〜9月のお茶席用だそうです。
とても軽く、涼しそうです。 
昼顔が描かれています。


7「えんじ色×金ラメ 共薄ぼかし」
写真ではわからないですが、上品な金ラメが入っています。



8「ベージュ地 花短冊模様」
オールシーズンのお茶会用に。


9「明るめの茶色 お祝い着」
南天、菊、牡丹、梅、もみじなど四季折々の
おめでたい植物が描かれています。


この着物にはこの帯、なんて楽しみ方もあるのでしょうね。


右側の黒地の帯が一番印象的でした。
イギリスの戯曲家、オスカー・ワイルドの「サロメ
の挿絵をイメージしているそうです。
とっても個性的ですよね。




鳥獣人物戯画」 


「友禅春市」 ご案内
とき:4月15日(金)〜19日(火)
ところ:石原清紫さん宅    
    伊勢原市若葉町11−4
    0270−26−4812
「今回の春市は結婚式などのお祝いの席を
彩る訪問着がお薦めです。 お茶席の着物・
帯も小売店では考えられないご奉仕価格で販売いたします。」

私のように、着物素人の方にこそ是非見てもらいたいと思います。
ガスプラザに案内状が置いてあります。