ガスホルダー定期点検

もう実物をご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?
先週、桐生ガスのガスホルダー2号がリニューアルされ、
今をトキメク、ぐんまちゃん白滝姫バージョンと桐生公式キャラクター
キノピー、そして、地域固有の希少植物”カッコソウ”の
絵柄がお目見えしました♪


実は暑いさなかに足場が組まれ、シートでおおわれ、
10年に一度の定期点検が安全下に行われておりました。


ガスホルダー(ガスタンク)の球体の部分は何枚もの鋼板を
つなぎ合わせて作られています。
その溶接線に欠陥がないか、外側塗装を剥がしてから検査をします。
つなぎ目の部分とそれ以外の強度が違ってくるので、
均等に圧力がかからなくなると、ヒビが入り、補修が必要となります。


実際使われているガスホルダーは10年に一度の開放検査が
義務付けられています。

ガスホルダーは需要の少ないときにガスを貯蔵し、需要の多い時間にガスを
おくり出すために、ガスの送出を調節する機能を持っています。

開放検査はガスの需要が少ない夏場に行われます。


球形の下に検査用の入り口があります。
大人が一人出入りできるくらいの入り口です。

いよいよ、内部に侵入!!!!!


この日限定で、社員、関係者のみ内部見学をしました。

懐中電灯がないと真っ暗、、、
声はボワンボワンと響き渡り、ガスとサビの混ざったような臭いが
します。


溶接跡がわかります。
これだけ細かい鋼板で作られているんですねえ。。。


上部の蓋も開けられていて、秋晴れの日でしがら、光は届きません。


検査を請け負う、京葉プラントエンジニアリング㈱の熊谷さんに
お話を伺いました。 この時まで2ヶ月以上、桐生のホテルに泊まっての
酷暑の中の点検作業、本当に大変なお仕事だなあ、と思いました。
内部の検査は10日〜約2週間、最大8名で行われました、


手動で内部側面を旋回できる階段を使って検査をします。
安全帯をしても怖いですよね。


ホルダー内はかなり音が響くので、ちゃんと録音できているか
心配でしたが、案外よく録音されていたので、
fm Kiryu 【ガスでハッピーライフ♪】でお届けできます。

この時はすでに内部検査は終わっていました。
内部は問題なく、きれいだったそうです。


中から見た、外への出口。


点検のため、足場が強硬に組まれていますが、基礎も地盤調査に基づいて、
固い地盤まで杭を打ち込み、鉄筋コンクリートの基礎の上に支柱と球体を
据え付けた強固な構造になっています。


ホルダーから2つの送出口からガス管に流れ、その後各ご家庭まで
ガスをお届けしています。
送出口についているバルブ(弁)なども全て検査会社に出して、
厳しい検査をうけます。


続いては、安全帯を装着して、外の足場階段を上って上部へ。


途中、今まで描かれていた、織姫のペイント部分が見られました。
内部検査の後、塗装され、新しい絵柄がつけられる、ということで、
ぐんまちゃん、キノピーの許可が下りた直後くらいでした。


頭のてっぺんに到着。
ホルダー内径が22.5mなので、それ以上の高さを登った
ことになります。
もともとホルダーには外階段がついているので、定期的に登って
検査をしています。


現在、足場も外れ、リニューアルした外面もきれいに見えておりますが、
まだ蓋は空いています。 これから再度、検査が入り、
まずは窒素を充満させ、空気を逃がしてから、都市ガス100%にします。
11月末には、稼動できる予定になっています。


シートでおおわれていたので、いまいちですが、吾妻山など市内の山が
よく見えました。

また10年、頑張ってガスを供給してもらいたいと思います。
そして、群馬、桐生で愛されているキャラクター同様、地域に愛される
会社でありつづけていきたいと思っております。

【2号ホルダー】
製作年月:昭和53年
容積:6.004立方メートル
容量:約60.000立方メートル
内径:22.55m
材質:鉄






10日〜2週間
最大 8人