「お弁当」

『弁当』 「好都合」や「便利なこと」を意味する中国の俗語「便当べんとう」が語源とか。
「弁えて(そなえて)用に当てる」ことから現在の「弁当」という漢字が当てられたようです。

平安時代
"干し飯(ほしいい)"---蒸して乾燥させた保存用の飯こと
一度炊いた米を日干ししたもの
「腐りにくい、持ち運びやすい、すぐ食べられる」
猟や農作業などの作業途中に食事をとるために家から持って行きました
戦場でもたべられていた

安土桃山時代"お弁当箱”(重箱)に詰めてもって行く、という文化が生まれた
”遊山弁当”---お花見、紅葉狩り、お茶会でお弁当を食べる習慣

【江戸時代】
”腰弁当”---旅行者や観光客が持ち歩く
おにぎりを竹の皮で包んだり、やなぎの枝の皮を取り除いて編んで作った弁当入れにごはんをつめ、
ふろしきに包んで肩や腰にかけました。

”幕の内弁当”---歌舞伎、能の幕間で食べるお弁当

【明治時代】”駅弁”---鉄道の開通

終戦後】・学校給食制度
・学生食堂、社員食堂など
・飲食店が増える
コンビニエンスストアなど

そして現在はと言えば、学生だけではなく、手作りのお弁当を持って通勤する「弁当族」は増えています。
男の人でも完璧なお弁当を作る「お弁当男子」なんて言葉も話題になりました。



≪お弁当大人気定番おかず≫▪から揚げ
▪たまご焼き
▪ウインナー
▪ハンバーグ
▪生姜焼き
▪とんかつ
▪焼き魚
▪エビフライ
▪ミートボール
▪コロッケ
アスパラベーコン
▪ポテトサラダ
▪きんぴら
▪ちくわの磯部揚げ


◇色合い◇ふたを開けた時におかずの色合いもよいと食欲もぐっと増します。料理研究家によるとおいしそうに作るコツは
「赤、黄、緑、白、黒、茶」の6つの色彩を意識すること。
赤はパプリカ、ミニトマト、緑は緑黄色野菜、黒はひじきなどと色を意識すると、栄養バランスも良くなりやすいです。
 
◇お弁当作りのポイント◇▪栄養バランス
▪調理時間が短いメニュー
▪見た目の彩り
▪前日の夕食のおかずを活用する
▪野菜を多く入れる
▪同じ食材やおかずが続かないようにする

◇食中毒防止◇細菌は15〜40℃の間で繁殖しやすくなります。夏じゃなくてもカバンの中は気温より高くなることがあるので注意が必要です。
おかずや白飯は冷ましてから弁当箱に詰めましょう。
防腐効果のある酢を弁当箱の内側に塗ったり、おかずの下味に少し混ぜたりすると効果があります。。
おかずに生野菜は入れないように。ミニトマトはへたを取るなど雑菌が入らないようにしましょう。
防腐シートや保冷剤も積極的に活用するとよいですね。
ひと口ゼリーやこんにゃくデザートを冷凍して保冷剤代わりに、というアイディアも☆




これぞ、群馬県民のソウル弁当!?
うちの家族は軽井沢方面に行くと、必ず「峠の釜めし」をお土産に買ってきてくれます。
開けるときはいつもワクワクしますよね。
9種類のおかず(うずら、鶏肉、グリンピース、ごぼう、椎茸、たけのこ、紅ショウガ、
栗、杏子)のどれから食べようか迷ってしまいます。
香の物の入れ物も好きです。

55年前に当時の女性の会長が、自ら横川駅のホームに立ち、旅行者にお弁当のご意見、思いを
聞いて、それを実現したのが、益子焼に入れることによって保温性を保てる家庭的なお弁当が
誕生しました。

峠の釜めし本舗おぎのやWeb
http://www.oginoya.co.jp/


【気になる群馬県の駅弁】▪だるま弁当 … 赤 貯金箱になる
▪復古だるま弁当 … 白 薄い陶器製
▪上州D51弁当店 … 黒 SL51の正面をモチーフにしたプラスチック容器
▪岩魚鮨 … 谷川岳から流れる清流に棲む岩魚の押し鮨 クセは全然ないそう
▪トロッコ弁当 … わたらせ渓谷鐡道 地元の舞茸をふんだんに使った幕の内弁当
▪やまと豚弁当 … わたらせ渓谷鐡道 風味抜群の「やまと豚」を、自慢のしょうゆベースのタレで仕上げました
   


「売っているお弁当ですませよう」ではなく、「ここのお弁当が食べたい!」と
いろいろ選んで楽しむことができます。
飲食店にもテイクアウトのお弁当があったり、デパートの地下は
色鮮やかで美味しそうなお弁当やデリ(お惣菜)がたくさんあって選べないですよね。

業界では「お弁当・お惣菜大賞」も行われています。

http://www.obentou-osouzai.jp/index.html

箱の中にたくさんの愛情と栄養を詰めて、
「ごちそうさま!おいしかったよ!」と言われるようなお弁当を
手際よく、楽しく作れるようになれるといいなあ〜って思います。
お母ちゃん、がんばろう!!!!!