和食!バンザイ!

12月4日、アゼルバイジャン共和国のバクーで開かれた、
ユネスコ無形文化遺産の政府間委員会で、
「和食 日本人の伝統食文化」が正式に登録されました。

無形文化遺産”は自然や建物、空間とは違って、
民族文化財、口承伝統、芸能(ダンス、民族音楽、劇)、
社会的慣習、儀礼、祭礼、伝統工芸技術、文化空間などに
対して評価され、登録となります。
日本ではすでに21件登録されており、今回の和食で22件と
なりました。

無形文化遺産への登録へは日本の食文化の継承に危機感を覚えた
京都の料理人が中心になっているNPO法人が中心となって発案し、
国産食材の消費拡大に取り組む農林水産省文化庁が準備を
進めてきました。

『和食』、日本料理、とは日本でなじみの深い材料を用い、
日本の国土、風土の中で独自に発達した料理で、日本風の食事を『和食』と
呼びます。
が、何を持って日本独特、独自とするか、判断は様々で、明確な定義は存在せず、
慣習などによって決められることが多いそうです。

今回の登録認定にあたり、重視されたのは「食に関する習慣」です。
”無形の文化”なので特定の食事を申請、登録することはできないので、
何が和食なのか、は議論になりません。

===農林水産省による「和食の特徴」===

1.多様で新鮮な食材と素材の味わいを活用
日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、
各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。
また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。

2.バランスがよく、健康的な食生活
一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。
また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の
少ない食生活を実現しており、日本人の長寿、肥満防止に役立っています。

3.自然の美しさの表現
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。
季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を
利用したりして、季節感を楽しみます。

4.年中行事との関わり
日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。
自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆を深めてきました。

例)
◇お正月におせち料理を食べる、という文化
◇おめでたい時にお赤飯を出す、という文化
◇人をもてなす時に懐石料理を出す文化
◇ひな祭りにちらし寿司を食べる文化
◇ごはん、味噌汁、おかずといった組み合わせを基本とする文化
などなど…

そこで、恒例の?アンケート!
身近の20代〜60代男女に聞いてみました♪
【和食、と言えば何?】
・寿司…多数
・天ぷら
・すき焼き
・ごはん&お味噌汁…多数
・納豆
・うどん
・肉じゃが…多数
・お刺身…多数
・焼き鮭
・煮物、煮魚…多数
・お刺身定食&赤だし
・豆腐料理
・ぬけ漬け
・甘酒
・うなぎ
・さるそば
・漬物
・ぶり定食
・だしのきいたおすまし
・だしをしっかり効かせた茶碗蒸し

どれも、うんうん、と納得できるものですよね。
男性の意見で以外にも”煮物”が多かったです。
やっぱり、お袋の味、なのでしょうか。
”出汁”も『和食』の大事なポイント、ですよね。
料亭のような、しっかりとした出汁が作れるようにな
なりたいものです。
日本が誇る、”お・も・て・な・し”精神の懐石(会席)料理も、
炊き立てのごはんにお味噌汁も、冷奴などの日常家庭料理も、
全部素晴らしいですね!
ご飯もお味噌汁も毎日食べたい、と(年なのか)思うようになりました。
「ご飯とお味噌汁と納豆だけでもいい」とは祖母も母も言っていました。
私もそう思う日もあります。
それだけでも栄養はありますよね。

今後、『和食』の良さが世界中に広がっていくことにより、
私達も『和食』の素晴らしさを再認識して、こどもたちに
伝えていく使命を感じなければならないな、と思いました。

ユネスコ無形文化遺産 登録食文化≫
◎地中海の食事(イタリア、ギリシャ、スペイン、モロッコ
◎フランスの美食術
◎メキシコの伝統文化
◎トルココーヒーの文化と伝統
2013年登録
◎トルコ麦かゆ食
◎キムジャン文化
◎和食 日本人の伝統食文化

↓Washoku JAPAN
http://www.washokujapan.jp/


↓日本のユネスコ無形文化遺産
http://heiwa-ga-ichiban.jp/sekai/sub/itiran2.html