正和先生お料理教室

6月7日(金)あひるのこ「正和先生のお料理教室」
が行われ、8組の母子が参加してくれました。

☆☆メニュー☆☆
◎深川ごはん
◎新じゃがいもと鶏手羽元とゆでたまごの酢じょうゆ煮
◎新じゃがの甘辛
◎レモン風味のプチケーキ


下ごしらえとして、いんげん”板ずり”します。
塩をふって、まな板におしつけながらゴリゴリを
転がします。
緑色が鮮やかに発色する、ことに加え、
表皮の組織を傷つけて味をなじみやすくする効果があります。
ふきの場合は皮が剥きやすくなります。


確かに、ゆでるとくすんだ色になってしまいますが、
キレイな緑のままです。
やっぱり、このひと手間、が大事ですね。


手羽元はよく洗って、鍋にいれます。
根しょうがを薄切りにして入れます。


あさりの缶詰を鍋にあけて、根しょうがの薄切りと
お酒、醤油でひと煮立ちさせて、具と煮汁に分けておきます。
本来は根しょうがを千切りにして、一緒に炊き込みたい
ところですが、今回は小さいお子さんも食べるので、
あとから取り出しやすくするために、薄切りにしました。


国産レモン、最近スーパーでも良く見かけるように
なりましたね。
瀬戸内海周辺でとれるものがほとんどのようで、
広島県は65%を生産しているようです。
昭和39年輸入自由化を機に国産レモンは激変し、
一時は絶滅の危機となりましたが、
ポストハーベスト(防カビ、防ダニのため収穫後に使用する農薬)や
ワックスを使わない、安全・安心なレモンを求める根強い声に応え、
栽培を続けてきました。
やっぱりこだわりのある「国産」は安心できます。


よく洗って、皮を全てすりおろします。
さわやかな香りに包まれ、気分もよくなります。
アロマテラピー効果ですね。 
このセラミック製のおろし器は底に滑り止めがついているので、
とても使いやすいですね。
洗うのも簡単です。


ボウルにケーキ用マーガリンを入れ、グラニュー糖を加えて
柔らかく練り、溶き卵を2〜3回分けて加えながら、マヨネーズの
ように練り混ぜていきます。


すったレモンの皮と粉も混ぜて、朝顔型に入れます。
あればむきクルミを上にのせるとアクセントになります。


ゆでたまご32個を先生がご自宅で作って持ってきて下さいました。
その作り方にびっくりです!
圧力鍋に卵を全部入れ、底から2㎝水を入れます。
火にかけて圧力がかかってからの加熱時間、たったの1分! 

水の量、時間にもビックリですが、圧力鍋を使うことにより、
つるっと簡単にむけちゃうんです。
これには本当にビックリです!
今までどう茹でても全部がつるっとむけたためしがありませんでした。

「圧力鍋によって卵の内側と外側に圧力の差が生まれて、卵の底にエアポケットが
できて圧力で自身が殻から分離」するそうです。



古いたまごを使ったり、ゆでた後水にしばらく浸したり、
ゆでる前に安全ピンで刺したりしなくてもいいんですねえ。
見事に全部つるっとむけました。


お鍋に手羽元、ゆでたまご、水に調味料を入れ、
中火で20分くらい煮ます。
調味料も酢、砂糖、しょうゆと家に常備してあるものだけ。
上にキッチンペーパーをのせて落とし蓋代わりに使います。
灰汁も吸い取ってくれます。 
洗ってまた乗せてつかえます。


プチケーキ用に皮をすりおろした後のレモンは
輪切りにして煮物に入れます。
レモンは香りでも楽しめ効果がありますが、
豊富なビタミンCがカルシウムの吸収を高めて
くれるので、イライラを抑え、気持ちを落ち着けてくれます。


新じゃがもいれてやわらかくなるまで煮ます。
手羽元は小さい子供でもひとりで持って食べることが
でき、食べる意欲、がわきます。


”新じゃがの甘辛”用のじゃがいもは半分に切って
一気に土鍋で蒸しました。
一口サイズが理想ですが、ちょっと大きかったので半分に
切りました。
ご家庭で作るときは、ポリ袋やシリコン容器に入れて電子レンジでチン!
と私もやります。
約15人分でも一回で土鍋に入ります。
15分〜20分でムラなくホクホク出来上がり、栄養素も一切
逃がしていません。何もつけなくてもおいしいですね。


今回のメニューは準備してお鍋に入れたら
あとは煮るだけ、というものだったので、
ベンチタイムがありました。 その間、先生の最近の
朝ごはんを教えていただきました。
新鮮な野菜を食べやすいサイズに切って、最近の流行りでも
ある、シリコン容器に入れて電子レンジでチン!
つまり温野菜も朝の忙しい時間に簡単に作っておいしく
食べることができますね。
今回はかぼちゃと新玉ねぎ、にんじんを持ってきていただきましたが、
小さいお子様もそのままでパクパクおいしそうに食べていました。
自分がやったらただの温野菜になりそうですが、正和先生がやると
おいしくなるんですよね〜  不思議です。
プロならではのマジック&スパイスでしょうね☆


家では調理中、手が空いても、洗い物をしたり、
お風呂をあらったり、、、などなどゆっくりはできませんが、
今回は章子さんにわらべうたを歌ってもらったり、
ゆっくり過ごしてもらうことができました。


今日も大活躍の業務用炊飯器 ”涼厨”
あさりの煮汁を入れて1升(=10合)炊きました。


分けておいた具からしょうがを取り除き、
ご飯と混ぜました。
”深川”は下町といわれる東京都江東区の地名です。
東京湾で昔はざくざくとあさりが取れました。
とったあさりをすぐお味噌汁にしてごはんの上にふっかける”漁師飯”
が始まりだといわれています。
今は貝がおいしい季節です。
たくさん食べてよいたんぱく質を摂取したいですね。


さとう、しょうゆ、水を煮たてた中に、
茹でた(ふかした)新じゃがを入れて煮ます。
本来は水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつけますが、
うっかり切らしてしまっていたので、
長めに火にかけて味をなじませました。
”片栗粉”もともとはカタクリから得られるデンプン粉のこと
でしたが、現在流通しているもののほとんどはじゃがいも、さつまいも
から精製したデンプンです。


具がやわらかくなったら、落とし蓋を取り除き、
火を強めて鍋をあおりながら水分を飛ばします。


ガスオーブン180℃で10分で焼きあがりました!
幸せな香り〜


いんげんは煮物に添え、彩も良くなりました。
今回はいんげんを使いましたが、昔から
「きぬさやができる頃、田植えの頃に
新じゃがができる」と言われてきました。
新じゃがの煮物にきぬさやを添えるのが
この時期のご馳走で、正和先生は田植えが終わった情景が
目にうかぶそうです。


ご飯も煮物も何十年も前から日本の食卓で出されていた
ものです。 こういうものをずっと受け継いで
そしてこどもたちにもいきたいですね。
だた調理方法を教えてもらうだけではなく、
深川ごはんのように、メニューができた背景とか、
きぬさやと新じゃが、田植えなど時期や旬のことも
聞くと、思いいれが強くなります。


上に白ゴマをふりました。
さわやかな色、香り、外側はサクサクで中はふんわり。
大好評でした。
先生はこどもが小さいうちは、家ではお菓子を作らなくて
いいです、とおっしゃいます。
粉を計ったり、手間もかかるし、美味しいお菓子ができると
大満足で、もう全てやった気になってしまいます。
それよりも、こどもとたくさん触れ合う時間の方が
大切。
確かに、日々のご飯だけで精一杯。
なかなかお菓子までは実際作る時間はないですよね。
こういう教室で美味しいお菓子を作って、美味しく
食べてもらうだけでもママたちのリフレッシュになって
くれたらいいなあ、と思います。


「深川ごはんは全然臭みもなく、美味しい、
今まであさりの缶詰を使ったことないけど、
普通に売ってる?」 と聞かれました。
生のあさりを使うともっと風味豊かで美味しくなると
思いますが、忙しいときは缶詰も上手く利用したいですね。
根しょうがを入れると缶詰臭さや生臭さも消してくれます。


「ボリュームたっぷりだし、家ですぐ作れるレシピ
なのが嬉しい」
「じゃがいのも皮がおいしかった。こどももたくさん
食べた」
「料理をするときにもっと手順を考えながらやろうと
思った」
などなど、たくさんの感想を聞くことができました。

今回、根しょうがをたっぷり使ったのは、
「冷え対策」でもあります。
今の季節、空気はあたたまっているけれども、太陽は
足元まではまだあたためてくれないので、足元は冷えます。
母、女性にとって冷えは大敵。
ご飯やおいも、じょうが、あとは唐辛子などをしっかり
摂ってしっかり脂肪を燃やして身体を温めましょう、という
先生の愛情もこめられています。

暑さ対策もそうですが、冷えも予防して、梅雨、そしてその後の
夏を元気に過ごしましょう!!!!!