夏の日、夏の火
8月:旧暦では秋
「葉月」 葉が散り始めることに由来する
8日ごろ「立秋」
【お盆】 先祖の霊を迎えて祀る行事
お正月とともに年の節目となる
もともとは旧暦7月に行う仏事
昨今は月遅れの8月にするところが多い
「迎え火」 13日夕刻 先祖の霊がまよわないよう、道しるべとなる火を焚く
昔は個人で焚くだけではなく、辻や河原など、地域全体で共同の 迎 え火をするところもありました。
現代の住宅事情では、火を焚くことが難しいので、墓前で盆提灯 に 灯りをともし、持ち帰る
「盆踊り」 元来は一遍上人が広めた念仏踊りが先祖供養と結びついたもの
帰ってきた祖霊たちを歓待するために、太鼓を叩いて賑やかに踊る
できるだけ賑やかに盛大な踊りを披露して、祖霊にも高揚した気分 で喜んで帰ってもらう
・輪踊り
お寺の境内、公園にやぐらを組んで周りで踊る
・行列踊り
阿波踊り(徳島県)・風の盆(富山県)・郡上おどり(岐阜県)
「送り火」
15日夕方が16日早朝に火を焚いて、先祖の霊が火に乗ってあの世に帰れるよう願う邪悪な霊を送り返すともいわれる
☆大文字焼き(五山送り火)☆ 夏の京都の夜を彩る盛大な送り火
「精霊流し」
盆棚の供え物をむしろなどに包み、小舟にのせて海や川に流す
「灯篭流し」
【花火大会】 花火の伝来 16世紀 火薬と同じころ
大名の屋敷の庭で楽しまれた娯楽
徳川家康も江戸城二の丸で花火を鑑賞したとか
徐々に一般にも普及し、線香花火売りが現れる
1648年 花火の禁令
川の近くなら許可、など全面禁止ではなくとも火事の原因になるので
何度となく禁止令が出ている
1733年 「水神祭(すいじんさい)」…両国の花火大会
関西を中心に大飢饉(凶作)が発生し、江戸でも疫病の流行で、多数の死者が出た
その慰霊、悪病の祓え清めとして水神祭を開催
最初の打ち上げ花火が上がった
これをきっかけに川開きの花火が行事化した
瞬間に消えるはかない美しさ、災いを吹き飛ばす威勢のよさなど日本人の感性のルーツとなる
大日向の火とぼし(甘楽郡南牧村)
群馬県内最大の火祭り
国指定:選択無形民俗文化財
県指定:重要無形民俗文化財
8月14日・15日
400年以上前から伝えられている祭り
”あばれ祭り”の型
住民の先祖が永禄4年、武田信玄軍が上州に攻め入った際、武田勢を助け、
領主勢の軍を打ち破った時の喜びを「火祭り」の形で伝えたものといわれています。
笛や太鼓とともに、南牧川に架かる大日向橋の上から、長さ2〜3メートルの縄に
くくり付けたワラ束を燃やし、2〜3人ずつでぐるぐると回します。
丸い炎の軌跡が闇の中に浮かび上がり、真夏の夜のひととき、
力強さと幻想的な雰囲気が辺りを包みます。
↓南牧村Web
http://www.nanmoku.ne.jp/modules/kanko/index.php?content_id=6
夏休み、海や山やレジャーも楽しみたいですが、
これから来るお盆、先祖をお迎えして、炎を見つめながら心穏やかに
過ごす時間も作りたいな、と思いました。