ひなまつり2013

3月3日は、女の子の健やかな成長を願うために、雛人形を飾る『雛祭り』です。
桐生市内では1ヶ月遅れの4月3日になります。
地方により、色々な風習があるようですね。

ガスプラザ内の喫茶ガス灯でも、2月26日の大安に七段飾りの雛人形を飾りました。

”七段飾り”は飾ったときの雰囲気が、色々な雛人形の中で最も華やかで豪華です。
そして細かくお人形の表情を見ていくと、一人ひとり違います。


五人囃子は担当の楽器にあわせた表情をしています。
被っているのは”烏帽子”ですね。
それぞれ、太鼓・大皮・小鼓・笛・扇を持っています。




一番下の仕丁(しちょう)は、向って右から笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸と
見ていて飽きません。
台笠・沓台・立笠を持っています。


親王 お殿様
一般的には左がお殿様といわれています。
結婚式もそうですね。
大正時代以前は逆だったそうですが、京都では
いまもそうらしいです。
元々日本の礼法では向かって右が上座だったので、雛人形
男雛が右でした。
この左右が入れ替わったのは昭和のはじめだそうです。
昭和天皇即位式が紫しん殿で行われた時、欧米にならい
向かって左に天皇陛下、右に皇后陛下がお並びになったことから、
当時の東京の人形組合がお雛様の左右を替えて飾ることに
決めました。
ところが京都だけは大正以前の京都御所の並び方を故実を基に
守っているようです。


親王 お姫様
富士額(ふじびたい)は昔の美人の条件とされていました。
いわゆる”平安美人”とはきめの細かい色白の肌、小太りで、
顔は下ぶくれ気味の丸顔であご先は丸く、引き目と呼ばれる
細い象眼が尊ばれたそうです。


お雛道具の存在は、雛人形たちを引き立ててくれています。
それぞれに役割・存在の意味があるそうで、なくてはならないものなのですね。

雛人形立春を過ぎたころに飾り、雛祭りがすんだら翌日には片付けるのが良いと言われています。
雛人形を飾ったままにしておくと、お嫁に行くのが遅くなる」という話を聞きます。

美しい雛人形はずっと眺めていたいですが、
いつまでも飾っておくと梅雨の季節が近づきカビの心配があります。
そこで、面倒な片付けも満足にできないようではきちんとした女性になれず、
いいお嫁さんにもなれないと考えられたそうですよ。
雛(ひな)には「鳥のように小さく、かわいい」という意味があるそうですが、
この迷信は、雛のような我が娘を想う親心からきているのでしょうか。


雛人形は喫茶ガス灯の奥、喫煙スペースに飾ってあります。
本町5丁目の交差点からも見えますよ。