2012年石原清紫作品展 


今年でガスプラザ2階ギャラリー開催3回目となります。
本日より始まりました。


去年の展示会後、春以降から作った着物7点と
帯が展示されております。
今年のテーマは去年からうかがっておりましたが、
「和歌の恋歌」なんともロマンチックです。
和歌に詠まれた恋ごごろを石原さんのイメージで
友禅染めで表現してあります。


タイトルになる和歌の句は書道もされる石原さんの
直筆です。 


女性が男性を誘う、大胆な和歌。
男性は秋の夜、萩をかきわけて女性のもとに向かった
情景を描きました。
絵柄も大胆ですね。


恋多き才女、和泉式部。恋愛遍歴が多く、
”浮かれ女”と評されていたそうです。
確かに、実際経験が多くないと、和歌も詠めない
ですよね。


吾亦紅、撫子など秋の草花が可憐です。


地も柄も渋いですね。
着てかんじがどうなるのかとても気になります。
ちなみに、あひるのこの章子さんが気に入ったそうです。

描かれているのは歌に出てくる”サネカズラ”です。


和泉式部  
今回のテーマで、中でも和泉式部の歌と友禅が
しっくりきて、イメージが確立できたそうです。
今後は和泉式部シリーズとして製作していきたい、
とおっしゃっていました。


色も構図も華やかな一枚。
昨年のテーマ「レトロ風友禅」で使われた
伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)”という江戸時代の画家の
絵のモチーフと石原さんのスケッチを組み合わせた作品です。


こちらもパッと目をひく作品です。
技術的難易度が一番高いそうです。
山鳥の尾が力強く描かれています。


夏用の一重。 生地は夏ですが、葦が描かれています。


とても興味深い絵柄です。
元々加賀友禅で使われていた、松を模様化した柄、
竹、あとは初めて知ったのですが、
”源氏香”といわれる、お香を何種類か組み合わせて、
その香りを嗅ぎ当てる遊びの組み合わせのデザインが
”源氏香之図”として好まれたそうです。
デザインによって意味があるそうです。


帯も和歌から作られています。


今までの作品も見ることができます。
石原さんが丁寧に案内してくれますので、お気軽に
お声をかけてくださいね。

4月8日(日)16時まで開催中です。
ぜひご覧ください。

↓昨年の展示会はコチラ↓
http://d.hatena.ne.jp/gasplaza/20110405/1301991775