温泉古今東西

"温泉”と言えば、入浴して療養する,入浴して楽しむことで日本人には
根付いています。
今は温泉地ではなくても、大型温泉施設があって、家族で出かけてのんびり
過ごしてご飯まですませることもできます。
そんな楽しみ方ができるようになったのはここ10年くらいでしょうか。

たまに贅沢を、という時には観光を兼ねて温泉地にでかけ、ホテルや旅館に泊まって
その地の温泉に入って、料理を楽しんだりします。
ホテルや温泉も値段や人数、雰囲気などで利用者が選ぶことができますよね。
温泉(地)には日本独特の文化価値があると思います。
温泉の数でも、世界の中で日本が第1位でした。

宿泊施設を有する温泉地、約3.100箇所
源泉数、約20,740
続いてのランキングです。
2位:ドイツ
3位:オーストリア
4位:スイス
5位:イタリア
6位:スペイン

4月17日(金)放送『なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付
の中で、【温泉が好きな国ランキング】の結果には本当に驚いてしまいました!!!

1位:スウェーデン
2位:ドイツ
3位:チリ
4位:日本

まさかの4位! とうぜん1位で2位いかがどれどれ〜 って思っていたので。。。
ヨーロッパは温泉地のランキング的にも、まあわからなくもないですが、
チリに負けてるとは! 
いや、勝ち負けではないですね・・・

ヨーロッパでも古くから温泉文化があります。
大ヒットの漫画と映画『テルマエ・ロマエ』で古代ローマの温泉が
再現されていますよね。


紀元前4世紀 ギリシャの都市で公衆浴場が存在していました。
ローマ帝国時代 各植民地都市に共同浴場が作られました。
広い蒸し風呂の他に広い浴槽につかる形式もありました。
カラカラ浴場(217年建設)は同時に2000人以上が同時に入れたそうです。
ローマ人の感染予防施設としても利用されました。
時代の流れとともに、大衆化し、社交場・文化施設をしての意味合いが
濃くなってきました。
売春・飲酒蔓延の温床にもなり、キリスト教の信者からローマ式の入浴スタイルは
退廃的であるとされ、敬遠されるようになってしまいます。

温泉は”入浴する”という概念だけではないんですね。
ヨーロッパは日本ほど湿潤ではなかったので入浴文化が発展しなかった、と
考えられています。

「飲泉」といって、温泉を飲むことがヨーロッパでは今も根付いています。
飲料水の質が悪く、入浴客が温泉水を飲んでいたので
瓶詰めにして売り出したところ大変評判がよく、広まっていきました。
温泉水を直に飲用したことで医療効果があったので、温泉と医学が結びつき、
保養地として発展していきました。

ミネラルウォーター”エビアン”の採取地で有名になったフランスアルプスの
麓の町”エビアン・レ・バン”には至る所に鉱泉があり、天然水が湧き出ています。
鉱泉”とは地下からの湧き水で、医学的見地から治癒成分を含んだ水です。
ここの鉱泉は腎臓病に効果があるといわれ、有名な腎臓病研究所もあります。

温泉病院や老後施設などもある温泉地もあり、
温泉水のプールは水着を着用して泳ぐので男女兼用です。

古くから栄えた歴史ある温泉や大自然をそのままいかした温泉など
一度は行ってみたい温泉がたくさんあります。

↓壮大な温泉スポット15選
http://find-travel.jp/article/4579